この属名のディオスピーロス(Diospyros:カキ属)は、ギリシャ語のDiospyros(ディオスピュロス)に由来しています。このディオスはゼウス(ジュピターの神:JJupiter)を、ピエロスは小麦、穀類、果実を指していると考えられています。すなわち、神の食べ物の意味で、柿の美味な果実を讃えたものです。ちなみに、Kaki(カキ)は日本語の柿、ツンベルグは、カキの発見者のカール・ベール・ツンベルグ博士(Dr,CarlPeter,Thunberg:1743〜1822年)の名です。彼は、有名なスウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネ(Carl von Linne:1707〜1778年)の門弟で、日本に来た事があります。
柿の原産地については、日本自生説と中国揚子江沿岸原産説(奈良時代を中心に渡来した)の2説がありますが、学会では学名にもKakiとあるように原産は日本であるというのが一般的な考えになっているようです。しかし、中国の旬項録には日本へ持っていったと記されています。