〜 店に使われている 木の話 〜
マコレ 【Makore】
アカテツ科 Tieghemella 属の広葉樹。
環孔性散孔材
学名 Tieghemella heckelii A.Chev
原産は西アフリカ(コートジボアール、ガーナ、ナイジェリア)です。
色は赤褐色、桃褐色です。肌目もきれいです。
木質は重硬です。
木理は通直で加工しやすいのですが、材中にシリカ (硅酸石灰)を含みのすので、加工するときに刃物を損傷することがあります。
刃物の磨耗が早いので加工性が多少悪くなりますが、歯切れは良好です。
日本の材木関係の仕事をしておいでる人たちは「マコーレ」と延ばして呼ばれていますが、正確には「マコレ」です。
我が国はマコレを西アフリカ熱帯雨林地域のコートジィボアール、ナイジェリア、ガーナ、シェラレオネから主に輸入をしています。
マコレの最大の特徴は細かい木粉が粘膜を刺激し、くしゃみなどが出やすくなることです。
当店のカウンター上の落とし掛けはマコレです。
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← これが、落とし掛けのマコレです。 |
「これだけ長くて節が無く、目の通った、斑点の無いマコレは珍しい」と銘木屋のご主人に言われて、衝動買いをしました。
これを加工したときも、木粉でその場にいた全員がくしゃみの連続で、大工さん達はしばらく仕事が出来ませんでした。
マコレはニアトーと同種のアカテツ科の大木で円筒形の良い幹をもっているので、利用度の高い樹種です。
欠点は赤い斑点(ウメボシと言われています)、色むらがある物があることです。(当店のマコレにはありません)
用途はツキ板化粧合板の内装材高級家具、床板ですが、マホガニーと材質が良く似ているので代用材としても良く利用されます。彫刻等にもよく使われています。
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← マコレの柾目 |
(申し訳ありません。板目の木が無いのでお見せできません)