〜 店に使われている 木の話 〜
あて
【Aomori Cypress】
別名 ヒバ、ボヤ、クサマキ
石川県の地方名 加賀では アテ・ヒバ・(クサマキ)
能登では アテ・ボヤ
ヒバはヒノキアスナロとも呼ばれます。
裸子植物 ヒノキ科 アスナロ属
常緑高木
学名 Thujopsis dolabrata var. Hondae Makino
Hondaeは林学者本多静六博士が世界にこの木を紹介したことから学名にも先生の名が入りました。それほど日本には無くてはならない木なのです。
裸子植物 ヒノキ科 アスナロ属 翌桧の変種です。
常緑大高木。樹皮は、赤褐色。
葉は、アスナロよりやや小さい。
球果は、ほぼ球形で、果鱗の先端は、長く突出していません。
分布は北海道(南部)から本州ですが、能登が南限です。
特に青森県・栃木県・佐渡島・能登が産地として有名です。
この木ほど石川県(特に能登)では建築用材として親しまれてきた木はありません。
能登では【あて】と呼ばれてきました。
加賀では【くさまき】【ひば】と呼ばれているものは【あて】と解釈している人もいますが、厳密には違う木です。
分布は、北海道(南部)・本州(青森県・栃木県・佐渡島・能登まで)です。
木曾五木の一つに数えられる翌檜は、桧科に属し、関東平野より以西に分布しています。翌桧変種と見られるヒノキアスナロは、北海道の渡島半島南部から日光付近を南限として分布しています。
主に下北半島と津軽半島に群生していて、日本三大美林の一つに数えられています。この樹木は青森桧葉と呼んで取引されます。
桧葉の群生地の中で保護林となっているところもあります。しかし、翌桧が群生している場所は無いそうです。
用途は、建築・土木・橋梁・家具・器具・漆器木地(輪島塗にも用いられています)等です。
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当店では事務コーナーの壁をアテの羽目板で造りました。
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