〜 店に使われている 木の話 〜

喫茶 大工集団欅(けやき)






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鉄刀木 (たがやさん)  【Indian Ironwood】

マメ科 ジャッケツイバラ亜科
広葉樹 
原産国は、タイ,インド,ミャンマーです。

鉄刀木と書いて「タガヤサン」とはどなたも読めないのではないでしょうか。
それにしても漢字とは旨く出来たものです。
この木は鉄のように堅い木で、角は面を取らないと持つときに刀のように手が切れます。
本当は導管部分に鉄色の粉が入っているように見えるため、漢字で書くと【鉄刀木】と書くのだそうです。

鉄刀木は、紫タガヤとも呼ばれます。

色は暗黒褐色です。材肌が現れた直後には黒色をしていますが、空気に触れると紫色に変わります。

特徴は、木質は重く硬いことです。
耐久力があるので特に床柱用としても珍重されていますが、現在では伐採規制にもなっており非常に高価なため・・・・。
木を扱う人たちの間では「紫檀、黒檀、鉄刀木」と、重くて堅い木の代表として合い言葉のように言われます。この3種はほとんど同じ用途に使われています。
鉄刀木は、紫檀、黒檀より少し軽軟ではありますが、とても重い木です。

欠点はヤニが出ることです。

用途としては高級家具、高級内装建築材、仏壇等がありますが現在では・・・・。
本当に現在ではあまり見かけないようになりました。
太平洋側では仏壇用に使われるため、短尺物はありますが、長尺サイズ(8尺・約2m40p以上)のものは、ほとんど無いに等しい状態です。
床柱に加工された物は気品があり、黒檀と違った味に仕上り人気があります。
腐蝕に非常に強い木なので、長く続くという願いを適えるシンボルとして、床柱にするといわれています。

当店では出口横のカウンターに仕切板として用いているのが鉄刀木です。
このような大きな鉄刀木は今では珍しくなりました。
当店の鉄刀木は性が良く、色も殆ど紫色に変化しませんでした。


その他にも柱として2本の鉄刀木を用いています。
板目 柾目

良い家 造ります