- この様に構造材に欠き込みを入れ、垂木を納めています。
今ではこの様な複雑で手間のかかる造りをしている建築屋は少なくなりました。
しかも、床垂木の寸法は2寸×1.5寸と大きな物を用いています。
- 元来、木造建築は木と木の接合により強度を出していたのです。
- 金具で強度を出している今の建築とは違います。
- 『大工集団 欅』でも法規による金物は用いてはいますが、木その物による強度も考えております。
- 金物は結露します。 その為、木が金物と接しているところから腐りが出る危険性が大きいのです。
- 床材の施工には構造用合板の捨て貼りはもはや常識ですが、『大工集団 欅』ではその下が違います。
何が違うかと申しますと・・・
- 用いてる柱の寸法は4.5寸×4.5寸です。
- 屋根垂木の間隔は5寸間隔です。
これは、『大工集団 欅』では金物に頼らず、木組みにより強度を出すために行っています。
- また、『大工集団 欅』では丸太材を用いることが多くあります。
- 近年の木造建築には丸太を用いることは殆どありません。
- それは角材だったら加工しやすいからです。しかし、角材よりも木の元来の姿に近い丸太材の方が強度は強いのです。
『大工集団 欅』の大工は丸太材を加工できる大工ばかりです。
『大工集団 欅』では,
床の垂木をこの様に、一本づつ梁材を欠き込んで落とし込んでいます。
最近ではこの様な手の込んだ加工をした住宅を建てる業者は殆どありません。
何故、『大工集団 欅』ではこの様な面倒なことをするのでしょうか。
それはこうすることによって家自体が丈夫になるからです。
最近は何でも金物により簡単に強度を出すことを考えがちですが、金物は結露します。そのため金物と接している木が腐る恐れがあるのです。
1200年以上経った法隆寺には金物は用いられていません。もし今のように使っていたなら、
今、法隆寺を私達が見ることは出来なかったでしょう。
『大工集団 欅』では面倒でも長くお使い頂ける様に手間を掛けた家を造ります。
勿論、法規に定められた金物の配置は行います。